徐々に進化して、やがて姿勢がよくなる
ひとつひとつの字は丁寧な練習でどんどんうまくなっていきます。
ところが、文章にするとあっち向いたり、こっち向いたり・・・。
一個、一個の文字がガタガタで、まるでさび付いたクサリがぶら下がってるような文章。
芯が通ってない文章は、なんか流れがなく、とても読みづらいのです。
私の場合、まず書く姿勢に大きな問題がありました。
ペン先がアップで見えないと不安なため、左からのぞき込む。
そのまま、その一文字に集中してしまうため、
その上の文字とのバランスとかは全くもって見えていません。
窮屈な姿勢になるため、真っすぐ下に書いていくにも体が近すぎて
どんどん書きにくくなります。
自然と便箋は斜めに置くようなっていきます。
便箋を体の真正面に真っすぐに置くと、窮屈で全く字がかけなかったのです。
一生懸命に書けば書くほど、姿勢は近眼でもないのに紙に近づき
ペンで目を突きそうになるほど、姿勢が悪くなります。
一文字書き終えて、(*´Д`)ハァハァ (*´Д`)ゼィゼィ
やっと姿勢を起こすと、文章としてはガタガタ・・・
正解は、
『ペンを持つ方の肩の正面あたりに真っすぐ置き、全体が見渡せるような姿勢』
ようですが、
最初はそれこそ、ひと文字めだけ。
ふた文字めからは、いつものかぶりつき!
どうしても気が付けば、そのような姿勢になっていました。
そして5年。分かってきたんです。
解明されてきたんです。
練習すればするほど、文章に流れが出来てきます。
そして、文章全体のバランスが気になってきます。
バランスを見るのに、
少し離れたところからの目線が必要になり、
徐々に姿勢が起き上がってくるのです。
慣れるにしたがって、目が離れていても怖くなくなってきたのです。
達人の姿勢のよさは、やはり字のレベルの違いだったのです。
ひと文字ひと文字に一生懸命集中している時代は、
ちょうど教習所の仮免の頃のようなものです。
ハンドルとブレーキとアクセル、それでもって後ろの車をミラーで確認して・・・
そんなたくさんのこと、同時になんて出来ないよぉ〜!、って頃なんです。
小学校から書き始めた文字ですが、真剣に書こうと思ったら
それくらい初心者だってことを思い知らされました。
それこそ、サルから人間への進化と同じで、
進化とともに起き上がってくるのです。
わずかずつ、進化にともない、らせん階段を登るように・・・
ですので、
姿勢がよくなるのは中級以上の段階でそれまではとても矯正できない。
が自然のようです。
逆に言うと良い姿勢で書けるのであれば
すでに達人の域です。
早くなりたいものです(笑)。
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