始めの句「わたの原」がうまく書ければ、かなり印象が違ってのではと反省。不当な理由で島流しにあう小野篁。(のちに参議という高位の職に)「俺になんの落ち度があるものか。行きかう漁師たちよ。胸をはって堂々と流刑地に向かったと、都に伝えてくれ。」この勇壮なシーンはもう少し、力強い書き方でもよかったかも。作者...
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美しい舞いを終えて、天に帰ろうとする天女をなんとか引き留めたい。天に吹く風よ。どうか帰り道を雲で閉じてくれ。僧正遍照が若かりし、出家前の歌とされています。華やかな天女が目に浮かびます。我ながら「を」がうまく書けました。
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筑波山は男体山(なんたいさん)と女体山(にょたいさん)からなり、恋歌にはよく登場するようです。両方の山からの流れが合流して男女の川(みなのかわ)になる。積もり積もった恋心を男女の川が作り出した深い淵と歌うところ、とてもロマンティックな表現ですよね。
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みちのく(陸奥)の染め物、「信夫もぢずり」の乱れ模様のように。私の心は乱れ染められている。たれゆえと?あなたゆえとおぼしめしませ。十七歳で皇位を遂われた悲劇の生涯。ちなみに平等院は河原左大臣の別荘だったとのこと。
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今なお残る1月7日の七草がゆ。まだまだ寒さ厳しく、はらはらと雪が舞う中、若々しい春の七草を積む様子。イケメンの光孝天皇のイメージどおりのやさしい情景です。
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因幡(いなば)と往なば(いなば)。松と待つ。二重の掛詞。鳥取県への赴任の壮行会。京を離れる辛さゆえ、みんなが待ってると言ってくれたならすぐ帰ってきますよ。昔も単身赴任はあったんですね。
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水面が紅葉で真っ赤に染まった竜田川。さぞや強烈な美しさだったのでしょう。少女漫画とその実写化ですっかり有名になった歌。映画でも燃える紅(あか)が印象的でした。
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男性である藤原敏行朝臣が女性の心情を歌う。昔の女性は自分から行くことは叶わず、待つばかり。夢にも出てきてくれないなんてひどい人。調べがやさしく美しいので人気のある歌です。
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難波潟の葦(あし)のことに短い節と節の間くらいの短い逢瀬も叶わないの?もう逢ってはくださらないの?伊勢の気の強さが出てますね。
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天皇の妻たるものが、名の知れたプレイボーイとの不倫。当時の一大スキャンダル。自暴自棄になった元吉親王はええい、どうなってもいいから逢いたい。逢わずにおくものか。激しい恋の代表作です。
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